梅雨の鎌倉では、自然豊かな景色を彩るあじさいが見頃を迎えるため、多くの観光客で
にぎわいます。
鎌倉にはあじさいを楽しめるスポットが数多くあるので、「どこに行こうかな？」と行き先がなかなか決まらない方もいらっしゃるかもしれません。 

そこで本記事では、梅雨の鎌倉観光で押さえておきたいあじさいの名所をご紹介します。
梅雨の時期を楽しめるお出かけスポットをお探しの方は、ぜひご覧ください。 

鎌倉では外せない！あじさいの三大名所

鎌倉には、あじさいの三大名所とよばれる寺院があることをご存じでしょうか？
これらの寺院は、梅雨の時期にも多くの観光客が訪れる定番のスポットとなっています。
以下で、そんな鎌倉を代表するあじさいの名所を一つずつ見ていきましょう。 

三大名所①明月院（めいげついん）

明月院は、約2,500株ものあじさいが境内に咲き誇ることから、“あじさい寺”ともよばれます。 

境内のあじさいのほとんどは姫あじさいという品種で、手毬のようなかわいらしい形をしており、鮮やかな青色の花をつけるのが特徴です。
この青色のあじさいが彩る明月院の参道沿いは、鎌倉のなかでも有名で、“明月院ブルー”という名で親しまれています。
梅雨の時期ならではの光景ですから、ぜひ足を運んでみてくださいね。 

なお、見頃の時期には参拝客が多く、入場制限が行われることもあるため、早朝に鑑賞するのがおすすめです。 

三大名所②長谷寺（はせでら）

長谷寺では1年を通して季節の花が咲いており、なかでも梅雨のあじさいは海外からも観光客が訪れるほどの人気を誇ります。 

一番の魅力的なスポットは境内にある“あじさい路”で、40種類以上ものあじさいが、山の斜面を埋めつくすように植えられています。
あじさい路の入り口付近には、“かまくら”や“長谷の潮騒”、“長谷の祈り”など、長谷寺で命名された新種のあじさいも植えられているため、ぜひ注目してみてください。 

なお、開花のピーク時にあじさい路へ入場する場合は、“あじさい券”を購入しなければなりません。
インターネットで時間を指定して予約できるので、混雑を避けたい方は活用することをおすすめします。 

三大名所③成就院（じょうじゅいん）

「鎌倉の絶景と一緒にあじさいを撮影したい」とお考えの方には、成就院がおすすめです。 

成就院は鎌倉の街を一望できる高台にあり、参道から由比ヶ浜の美しい海を眺めることができます。
参道の入り口に咲く紫色のあじさいと、海の青色が美しいコントラストを描き、鎌倉の風情をより引き立てます。 

また、成就院は恋愛成就のパワースポットとしても知られるため、ロマンチックな風景とともに縁結びのご利益をいただけるかもしれません。 

鎌倉駅周辺であじさいを楽しめる名所

上記のほかにも、鎌倉駅から歩いて向かえるあじさいの鑑賞スポットがあります。
ここでは、鎌倉駅を中心に観光する方にもおすすめの名所をご紹介します。 

鎌倉駅周辺の名所①本覚寺（ほんがくじ）

本覚寺は、地元の方だけが知っている穴場のスポットなので、あじさいが映えるこだわりの一枚をゆっくりと撮影できますよ。 

また、このお寺では、立派な葉と花をつけたあじさいが距離をとって植えられています。
それによってほかの観光客がいても、広いスペースでゆったりとあじさいを鑑賞できるのがポイントです。 

さらに6月下旬から７月にかけては、本覚寺の境内に咲く蓮の花も見頃を迎えます。
タイミングが合えば、あじさいと一緒に見てみるのもよいですね。 

鎌倉駅周辺の名所②妙本寺（みょうほんじ）

多くの名所では６月中にあじさいの見頃の時期が終わってしまいますが、妙本寺では７月でもあじさいが咲いています。 

妙本寺のあじさいは遅咲きで、例年６月下旬から７月上旬にかけて見頃を迎えるため、梅雨ならではの風情を長く楽しめますよ。
境内には静かな時間が流れており、各所に植えられたあじさいとともに、趣深い雰囲気を味わえるのが特徴です。 

北鎌倉駅周辺の風情あるあじさいの名所

梅雨の鎌倉を訪れた際には、北鎌倉まで足を延ばすと、より多くの風情あるあじさいの名所を訪問できますよ。
そこで、北鎌倉の歴史とともにあじさいを堪能できる4つの寺院を以下にまとめました。 

北鎌倉駅周辺の名所①円覚寺（えんがくじ）

円覚寺には、広大な境内のいたるところにあじさいが植えられているため、さまざまな風景に映えるあじさいを鑑賞できます。 

なかでも注目したいのは、北鎌倉駅を出てすぐの場所に広がる“百鷺池（びゃくろち）”です。
池の水面に花を寄せるあじさいの姿には、初夏の爽やかな風情があります。 

そして、方丈庭園へ向かう参道では、あじさいの花が新緑の景色に彩りを添えます。
参道では青や白のあじさいに、庭園の周辺ではピンクのあじさいと、彩り豊かな花に出会えるのもうれしいポイントです。 

日々の忙しさにお疲れの方は、豊かな自然が癒やしを与えてくれる円覚寺で、非日常を味わってみませんか？ 

北鎌倉駅周辺の名所②浄智寺（じょうちじ）

1281年に創建された浄智寺は、歴史的建造物の側で美しいあじさいを眺められる、人気のスポットです。 

浄智寺を象徴するのは、中国の宋の時代の影響を受けた鐘楼門（しょうろうもん）です。
この門へと続く石段にあじさいが咲いており、レトロな雰囲気に華やかな彩りを添えています。 

ほかにも、鎌倉十井（かまくらじっせい）の一つである“甘露ノ井”の水には、「蜜のように甘く、不老不死の功徳がある」という言い伝えが残されています。
現在でも水は湧き出ているものの、年月が経つうちに飲用不可となりました。
その井戸の脇に咲く額あじさいは、神秘的な雰囲気のなかで存在感を放っています。 

浄智寺は、鎌倉に数多くあるあじさいの名所のなかでも、ひと味違った魅力を求めている方におすすめの場所です。 

北鎌倉駅周辺の名所③建長寺（けんちょうじ）

鎌倉では珍しい西洋あじさいを楽しめるのが、建長寺です。 

総門から5分ほど歩いたところにある半僧坊の鳥居周辺には、色とりどりの西洋あじさいや額あじさい、山あじさいなどが咲き誇ります。
特にアナベルという品種のあじさいは、大きな手毬状の真っ白な花を咲かせるのが特徴で、品のある美しさに心惹かれること間違いなしです。 

歴史ある禅宗のお寺で、ほかではなかなか見られない多種多様なあじさいを、ぜひ満喫してください。 

北鎌倉駅周辺の名所④長寿寺（ちょうじゅじ）

風情あるあじさいの撮影スポットをお探しの方には、長寿寺がおすすめです。 

なんとこのお寺は、あじさいと紅葉が見頃を迎える時期の週末のみに一般公開されているため、知る人ぞ知る穴場のスポットなのです。
本堂の裏にある縁側から、立派な竹林を背にあじさいが茎を伸ばす様子が見られ、梅雨の趣がある風景を写真に収めることができます。 

長寿寺を訪れる際には、拝観できる曜日をホームページで事前にご確認ください。 

数多くあるあじさいの名所で、梅雨の鎌倉を満喫しよう！

今回は、梅雨の鎌倉の魅力を引き立てるあじさいの名所をご紹介しました。 

あじさい巡りに鎌倉を訪れる場合、多くのあじさいが咲き乱れる三大名所は必見です。
また、鎌倉駅の徒歩圏内にある鑑賞スポットは、アクセスも良く、鎌倉駅を中心に観光する方にもおすすめです。
北鎌倉まで足を延ばせば、歴史ある寺院とともに、雨に濡れて光るあじさいを眺められます。 

鎌倉であじさい巡りを楽しむ際には、長谷寺から徒歩５分で到着するKEY MEMORYの直営店にも、ぜひお立ち寄りください。
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