鎌倉を代表する観光名所の一つである鶴岡八幡宮には、舞殿や本宮といった有名なスポットだけでなく、四季折々の自然や歴史を感じられるスポットも点在しています。
本記事で紹介するおすすめの参拝コースをチェックして、初めて訪れる方もスムーズに鶴岡八幡宮を楽しんでくださいね。
鶴岡八幡宮とは?
鶴岡八幡宮は、大分県の宇佐神宮、京都府の石清水八幡宮と並ぶ、日本三大八幡宮の一つです。
鎌倉時代から、“武運の神”がまつられている神社として武士たちに広く信仰されており、現在も勝負運や仕事運の向上を願う多くの参拝者が訪れています。
また、境内にある本宮・若宮・丸山稲荷社は国の重要文化財に指定されており、その歴史的価値も高く評価されています。
住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31 |
アクセス | JR横須賀線・JR湘南新宿ライン:JR鎌倉駅東口から徒歩10分
江ノ島電鉄:江ノ電鎌倉駅から徒歩10分 |
営業時間 | 6:00~20:00 |
定休日 | なし |
鶴岡八幡宮を満喫!おすすめの参拝コース
鶴岡八幡宮を巡る際は、以下の順路に沿って歩くことで、自然と歴史に触れながらスムーズに参拝できます。
それぞれのスポットの魅力を感じながら、境内をゆっくりと堪能してみてください。
鶴岡八幡宮のおすすめの参拝コース
- ①若宮大路
- ②源平池
- ③旗上弁財天社・政子石
- ④舞殿
- ⑤親銀杏と子銀杏
- ⑥本宮
- ⑦宝物殿
- ⑧丸山稲荷社
- ⑨若宮・柳原神池
- ⑩白旗神社・鶴亀石
①若宮大路
今回紹介する鶴岡八幡宮の参拝コースは、“若宮大路(わかみやおおじ)”からスタートします。
若宮大路は由比ヶ浜から続く全長約1.8kmの参道で、一ノ鳥居・二ノ鳥居・三ノ鳥居が一直線に並び、参拝者を鶴岡八幡宮へと導いてくれます。
二ノ鳥居から三ノ鳥居にかけての区間は「段葛(だんかずら)」と呼ばれ、車道より一段高く設けられた石畳の道が印象的です。
鎌倉駅をスタート地点とする場合は、この段葛から鶴岡八幡宮へと向かいましょう。
風情あふれる石畳を歩き、鶴岡八幡宮の入口に到着すると、鮮やかな朱色の三ノ鳥居が堂々とした姿で訪れる人々を迎えます。
②源平池
三ノ鳥居をくぐり抜けた先に見えてくるのが、“源平池(げんぺいいけ)”とよばれる大きな池です。
源平池には戦の武運を願って、源氏にちなんだ白蓮、平家を象徴する紅蓮が植えられたとされており、現在でもその名残として紅白の蓮が入り混じる美しい景観が楽しめます。
また、春には桜や梅、秋には色づいた紅葉など、四季折々の自然を感じられるのも魅力の一つです。
③旗上弁財天社・政子石
源平池の周辺で自然に癒やされたあとは、“旗上弁財天社(はたあげべんざいてんしゃ)”に足を運んでみましょう。
旗上弁財天社は、鶴岡八幡宮の創建800年を記念して、1980年に文政年間の古図をもとに復元されたものです。
春には社殿の前の藤棚に真っ白な藤の花が咲き誇り、建物の赤との色彩のコントラストが訪れる方の目を楽しませてくれます。
さらに、旗上弁財天社の裏手に静かにたたずむ、“政子石(まさこいし)”も見逃せないスポットの一つです。
これは、源頼朝が妻である北条政子の安産を祈って手を合わせたと伝えられる石で、“姫石(ひめいし)”ともよばれています。
夫婦円満や子宝、安産にご利益があるといわれており、参拝に多くの方が訪れています。
④舞殿
鶴岡八幡宮の参道を本宮に向かって進んでいくと、途中で開放的な広場が姿を現します。
そこに建つ朱塗りの建物が、結婚式や祭事に使われている“舞殿(ぶでん)”です。
舞殿は、源義経の愛妾である静御前が、義経を思いながら舞を披露したとされる“若宮廻廊(わかみやかいろう)”の跡地に建てられています。
この歴史にちなんで、毎年4月には静御前の伝説を再現した“静の舞(しずかのまい)”が奉納されており、その幻想的な美しさに心を奪われることでしょう。
⑤親銀杏と子銀杏
舞殿を見学したあとは、その裏手にある“親銀杏と子銀杏”に立ち寄ってみましょう。
本宮へと続く大石段の左側には、最近まで大きな銀杏の木がそびえていました。
この“大銀杏”は、鎌倉幕府第3代将軍の源実朝を暗殺したとされる公暁が、事件当日この木の陰に身を潜めていたという言い伝えが残る、歴史的にも特別なご神木です。
推定樹齢1000年を超えるとされていた大銀杏ですが、2010年に雪を伴う強風によって惜しくも倒れてしまいました。
それでもなお、ご神木として大切に守られており、現在は倒木した幹の一部を移植した親銀杏と、切り株から芽吹いて成長する子銀杏が大石段の脇で静かに鎮座しています。
どちらも生命の力強さや親子の絆を象徴する存在として、多くの参拝者に親しまれています。
⑥本宮
銀杏の木をあとにして大石段を上りきると、いよいよ鶴岡八幡宮の本宮に到着です。
高台にあるこの場所からは、ここまで歩いてきた参道を一望することが可能で、鳥居や段葛が遠くまで一直線に延びる景色に達成感を覚えるでしょう。
鶴岡八幡宮の本宮は一般的な神社でいう本殿にあたる場所で、楼門や回廊に囲まれた、格式高い厳かな空間です。
高台の清々しい空気に包まれながら景色を堪能したあとは、心を落ち着けて本宮へとご参拝ください。
⑦宝物殿
鶴岡八幡宮にゆかりのある品々を見学したい方は、本宮の左手にある“宝物殿(ほうもつでん)”に足を運んでみるのもよいでしょう。
宝物殿では、神社に伝わる武具や装束、工芸品などの社宝・御神宝類が展示されており、鶴岡八幡宮の歩みを知ることができます。
拝観料は大人200円、小学生100円と手頃で、規模は小さいながらも見応えのある展示品が揃っています。
⑧丸山稲荷社
本宮の西側にある丘の上に建つ“丸山稲荷社(まるやまいなりしゃ)”は、商売繁盛のご利益で知られる神社です。
朱塗りの鳥居が連なる印象的な外観が参拝者の目を引き、心を魅了します。
社殿は室町時代に建てられたもので、鶴岡八幡宮のなかでもっとも古く、国の重要文化財にも指定されています。
境内を巡る際には、歴史ある丸山稲荷社にもぜひ立ち寄り、その趣を味わってみてください。
⑨若宮・柳原神池
本宮の大石段を下り、参道を進んでいくと、やがて若宮にたどり着きます。
この場所は、鶴岡八幡宮創建の際に、源頼朝が由比若宮を遷したと伝えられる由緒ある地です。
現在の社殿は、江戸幕府の第2代将軍徳川秀忠によって再建されたもので、こちらも国の重要文化財に指定されています。
また、若宮から次の目的地である白旗神社へと向かう途中には、“柳原神池(やないはらしんち)”とよばれる池があります。
この池は、6月の蛍放生祭や9月の鈴虫放生祭といった神事の舞台であり、秋には鮮やかな紅葉が水面に映える、鶴岡八幡宮屈指の景勝地としても知られる場所です。
⑩白旗神社・鶴亀石
若宮と柳原神池を巡ったあとは、参拝コースの締めくくりに“白旗神社(しらはたじんじゃ)”に向かいましょう。
白旗神社は、源頼朝とその子供の実朝がまつられている神社で、勝運や学業成就のご利益があるとされています。
鶴岡八幡宮には朱塗りの社殿が多いなか、白旗神社は黒を基調とした落ち着きのある外観が印象的です。
また白旗神社の入口付近には、“鶴亀石”よばれる二つの石があります。
水をかけると鶴や亀の模様が浮かび上がると伝えられる縁起の良い石ですが、参拝者が直接触れることはできないため、実際にその姿は見られません。
ですが、こうした言い伝えに思いをはせながら眺める時間も、また特別な体験となるはずです。
鶴岡八幡宮の参拝コースを巡って、鎌倉を満喫しよう!
鶴岡八幡宮は、源平池の美しい蓮や柳原神池の鮮やかな紅葉、また本宮や舞殿の荘厳さなど、四季折々の自然と歴史的な見どころが豊富に点在しています。
今回紹介したコースを参考に参拝し、鎌倉の文化や神聖な雰囲気を堪能しましょう。
また、鎌倉観光の合間には、『KEY MEMORY』と『HACHIMANGU STORE』にもぜひ遊びにいらしてください。
両店舗では、“鎌倉の特別な時間”をコンセプトに、オリジナルのファッションアイテムや日常使いできる雑貨などを取り揃えています。
鎌倉の風情を感じながら、ここでしか手に入らないアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。
店舗情報

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